労働者不足が心配される今日この頃ですが…。
先日、ちょっとビックリな事がありました。
夜の9時ごろだったでしょうか。
たまたま仕事が遅くなり、子供のお土産にと思い、珍しくマクドナルドのドライブスルーに寄りました。
ところが車が4、5台並んでいます。
え?こんな時間に?
10分ほど待ちましたが、いっこうに前に進みません。
何かあったのかな?
私は駐車場に車を停め、店内に入りました。
店内にも7、8人の列ができています。
その列の先を見て、ビックリ。
高齢の女性スタッフ。しかも、どう見ても70代?が、たった1人でレジを担当しています。
ウチの母が60代ですが、母より遥かに年上に見受けられます。
その横をパタパタと、これまた高齢の男性スタッフが1人で走り回っているのです。
高齢の男性は、紙袋を持ち、オーダーしたお客様を探すために店内を走っています。
結局、お客様を見つけることができず、また走ってカウンター内に帰って行きました。
待てど暮らせど、列は前に進みません。
心配になり、他に誰かスタッフはいないのか調理場を覗くと、若い男性が1人、黙々とハンバーガーを作っています。
どうやら、スタッフは全員で、この3人。
無表情ですが、もうどうにもならないという諦めというか、苛立ちを抑えている、本当に辛そうな無表情です。
高齢の女性は、注文を受けるどころか、ずっとスプーンをつけ忘れた?という様な内容のクレームで、他のお客さんと、よく分からない押し問答し続けています。
高齢の男性は、さっきから紙袋を持ってウロウロしているだけ。
ああ、これは無理だ…
私はハンバーガーを買うのを諦めて、店を出ました。
私は、怒る気持ちより、これから一体、どんな風に世の中が変わっていくのだろう…
という事について、考え込んでしまいました。
そもそも夜の9時に働く必要があるのか?
夜の9時から働きたい人なんて、誰もいない気がします。
では何故働くのでしょうか?
誰のために?何のために?
命の現場なら分かります。
でも所詮、ハンバーガーです。
無くても困らない。
私ならハンバーガーのために夜9時には働きません。
若い男性スタッフの辛そうな表情が、思い出されて、私まで辛くなりました。
いったい幾ら給料をもらって、あんな酷い思いをしているのか?
私達の便利な生活の裏側にあるもの。
それを思うと、私達は24時間、何でも手にはいるような便利な生活を、自分から手放したほうがよいのかな?
家に帰っても、なかなか心のモヤモヤがとれません。
とりあえず、私は、もう2度と夜遅くにハンバーガーを買いにいかない。
そんな気持ちになった夜でした。