日記です。
田舎暮らしが注目されていた時期がありましたが…
私も実は田舎の子なんです。
幼い頃は、野山で遊んでいました。
春は、タケノコ、ワラビやふきのとう、山ぶき、野いちごを採って食べていました。
好物だった、野いちごの甘酸っぱい味は、今でもよく覚えている。
山のどのあたりにいけば、野いちごがあるか熟知していた。
畑仕事はお手のものだし。
タケノコを掘るのも、山菜取りも得意です。
初夏には蛍がたくさん飛んでいた。
夜道をあるけば、洋服に蛍がとまってくる。
結婚して、街で暮らすことになったのだけど、最初は、ものすごいストレスに苦しみました。
まずクーラーです。
クーラーを付ける習慣がなかったのに、街は暑くてクーラー無しでは過ごせません。
でもクーラーに体が慣れていないので、体が冷えてダルくなったり体調不良に悩みました。
あと人です。
田舎は他人の敷地に平気で無断に侵入します。
近道だからと、勝手に他人の庭を抜け道で通ります。
子供も虫取りに、勝手に他人の畑や山をウロウロしています。
ある日、買い物から帰ったら、隣のオバチャンが家の中で洗濯物を畳んでいました。
雨が降ってきたよ、と言いに来たら留守だったので、無断で我が家の洗濯物を取り込み、留守宅に上がり込み呑気に洗濯物を畳んでテレビを観ているわけです。
これで分かると思いますが、昔は、家に鍵をかける習慣すらなかった、というのがザ田舎の実体です。
他人の物を盗むなんて、あり得ないという考えが基本です。
万が一泥棒がはいれば、世の中には悪い人がいるもんなんだなぁ~と語り合って、そしてお仕舞いです。
子供の頃は、それが普通だったので、街にくると、色々と他人に気を使うことが、多過ぎて、本当にしんどかったです。
騒音を立ててはいけないとか、そんな概念もありませんでした。だって隣の家まで離れてますから。
街では、もちろん他人の家や敷地に勝手に入ってはいけません。
それが当たり前と認識されるまで、なんて街の暮らしは、窮屈で世知辛いものかと思っていました。
山や緑が恋しくて、田舎に帰りたいと何度も思いました。
しかし今やmouも街の子になってしまいました。
最近、親から田舎の土地を相続してくれないかという相談が…。
う~ん
なんせ都市ガス通ってないですからねf(^_^;
灯油とプロパンガスです。
今は3LDKの一戸建て。
これが田舎に帰ると、部屋が7つも8つもあるわけです。
維持費がベリィベリィ高くつきます。
冬トイレに行くのにジャンパーが必要です。
トイレ遠過ぎるね~んっ
街の夜は夏も平和に過ごせますが…
田舎は…虫多いね~ん(T-T)
蚊、蜘蛛、ムカデ、くさ虫(臭いヤツ)
ん~
嫌すぎ
車無しでは、ガチに生活できません。
老人は家族に頼らなくては、病院にも散髪にも行けません。
老後の独り暮らしは困難を極めます。
ただ唯一、畑仕事は好きで魅力的です。
しばらく考えさせてください、出来れば他の方を優先してください、と答えました。
試しに株友のエンジニアさんに、もしmouが田舎の土地を相続したら、一緒に暮らす?と聞いてみた。
バーベキューデッキもあるだわさっ♪
しかし…
う~ん…と、やはり渋い顔です。
一人であんな山奥に移住なんて出来そうもない(T-T)
それでも誰も相続しないとなったら、私が貧乏クジを引かなくてはなりません。
売り払うのは、何百年と田畑を守ってきた御先祖様や、亡くなったじいちゃん、ばあちゃんに顔向けできません。
しかし何とか、阻止して誰かに擦り付けるか、相続するにしても良い有効活用がないか、考えなくてはなりません。
最近、ネットで1円の家がある、というのを発見しました。
みんな負の相続には、頭を悩ませているようです。
今のところ、母が頭を悩ませているので、mouは、ひとまず母が長生きしてくれるのを願っています。
どうなることやら分かりませんが、私という人間を育ててくれた田舎には感謝しています。
大抵のことに神経質にならず、おっとりと構えていられる気性も野育ちだからだと思います。
初対面の人と、すぐ仲良くなるのも、基本すぐ他人を信用してしまう田舎者だからこそと思います。
特別な節約をしなくても、お金が貯まるのも田舎育ちだからだと思います。
田舎は地産地消がベースです。
畑で作った大豆で1年分の味噌を手作りしていました。
たくさん採れた筍なども瓶詰めを手作りして1年間食べます。
梅干し、らっきょう、なんでも手作りです。
大根は切り干しにします。
街の様に消費しませんからね。
だから色々な節約記事なんか読んでもピンときません。
もともと華美な暮らしをするベースがないからです。
こうして書いていると、懐かしくて田舎に帰りたくなってしまいました。