走れど走れど山、山、山。
真っ暗闇の中を走り続けました。
すっかり都会っ子になってしまっていた様です。
街の灯りが一切ない暗闇が怖くて心細くて。
途中、日帰り温泉に寄ったり買い物したり、道草ばかりしたのを少し後悔しました。
やっと出雲大社前にたどり着いたのは夜の0時近く。
海沿いの無料駐車場に車を停めました。
三が日は大変な混雑のため、毎日9時から出雲大社周辺は交通規制がかかります。
前夜入りの車が何台か来ていましたので、ご一緒させてもらいました。
車中泊で1番優先しているのが寝具。
寝具が悪いと疲れがとれません。
ちゃんと羽毛布団を用意しているので、グッスリ快眠できます。
車種専用のカーシェードを窓全面に取り付ければ断熱効果が高く、エンジンを切っても寒さが気になりません。
◯出雲大社へ
前日、遅かったので朝はゆっくり8時半頃に車内でお節料理を頂きました。
海辺から出雲大社は徒歩1キロ程なので、歩くことにしました。
朝9時過ぎでも、もう沢山の参拝者でごった返しています。
稲波の白兎で有名な大国主命が祭神です。
境内も兎ちゃんがいっぱい。
大国主命は心優しく苦難が多い神様みたいですね。
初めての出雲大社ですが、独特な空気があります。
どこか懐かしい様な、穏やかで和やかというか…。
その空気感に、ふと涙が湧きそうになったくらい。
威厳がとか格式高いとかいう感じとは少し違い、荘厳な中にも親しみやすさを感じます。
しめ縄、ほんと大きいです。
縁結びで有名ですが恋愛だけにあらず。
人が幸せになる御縁を結ぶ。
今年、正社員を退職し新しい人生を歩むmouですが、また新しい人生の幸せに繋がる御縁に恵まれたらと願いました。
縁結びぜんざい
あと、出雲そば (出雲そばのかねやにて)を頂きました。
出雲そばの印象は、腰が強く太めの味わい深い田舎そばといった感じ。
美味しかったですよ。
私は蕎麦派なので、何度でも来て色々な店を回りたくなりそうです。
でも遠すぎるか…(・・;)
私達が車に戻る頃には、周辺道路は大渋滞で駐車場にも長蛇の列。
宿に泊まろうか迷いましたが、前夜入りして正解。
この機動性の高さが車中泊のメリット。
渋滞とは逆方向の道の駅へ海沿いを抜けてゆきました。
お正月は株式市場も休みですから、しばし株の事も忘れましょう。
せっかくの有給消化なので、特に今年前半は子供と一緒に色々な所に足を運び、思い出作りをしたいと思っています。
最後に松江藩七代目藩主、松平不昧公の言葉を。
「茶をのみて 道具求めて 蕎麦を食ひ 庭をつくりて 月花を見ん その他望なし 大笑々々」
出雲の風土を愛し、無類の蕎麦好きだったという松平不昧公。
華美な暮らしを望まないセミリタイアに通ずる言葉にも思えます。
何故、新年早々、出雲に足を運びたくなったのか…何となく納得しました。
ここからは、また次回の記事で…